更に多くのモデル作成と計算方式に対応しつつ、超並列計算を可能に
材料計算プラットフォーム「Quloud-RSDFT」を1月31日にバージョンアップいたします。
今回のバージョンアップでは、更に多くの種類のモデル作成と計算方式が利用できるようになったほか、第一原理材料計算の計算コア数を、従来の10倍以上に引き上げてご利用できるようになりました。
■最新バージョン(Ver.1.2)の主な機能拡張
①新たに12のモデル作成、シミュレーションに対応しました。
1. 表面スラブモデル作成
2. 水素終端
3. 原子拘束
4. 初期スピン配置
5. 波動関数および電子密度(ボリュームデータ)可視化
6. Brillouin Zone(サンプルk点およびバンド経路)可視化
7. 分子動力学アニメーション
8. 一様電場(saw-tooth型)印加
9. 荷電状態補正
10. 凝集エネルギー計算
11. 形成エネルギー計算
12. 平衡状態図計算
<ver1.1までに搭載済み>
電子状態SCF計算
構造最適化計算
格子定数最適化計算
化学反応障壁計算
第一原理分子動力学計算
電子バンド構造計算
電子状態密度計算
原子構造可視化
バルク結晶および点欠陥モデリング
バンド構造可視化
状態密度可視化
アモルファスSiO2の第一原理分子動力学シミュレーション
Si結晶中の単原子空孔欠陥の波動関数
GaNの表面スラブモデル
②並列計算規模を従来の10倍=960コアに引き上げ、さらに段階的に並列数を拡大することで、大規模な計算シミュレーションにも対応できるようになりました。
現在計算エンジンとなっているRSDFTは、「京」や「富岳」といった数万並列規模の計算機向けに開発された第一原理材料計算ソフトです。
バージョン1.1までにおいては、並列計算は96コアが上限でした。今回の機能拡張に伴い、最大960コアまでの大規模並列計算を可能にし、順次、最大並列数を拡大していく予定です。
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