Quemixでは量子コンピューティングの社会実装を目指して、日々研究開発活動を継続しております。
さて、このたび、櫻井鉄也氏を技術顧問にお迎えしましたことをご報告いたします。櫻井氏は、並列分散環境に適した固有値解法である櫻井-杉浦法を開発され、その性能は世界的に認められ利用が広がっています。同氏の専門分野は量子コンピューティングと親和性が高く、数理アルゴリズムや機械学習に関する技術指導・アドバイスなどを受けることで、さらなる研究の加速が期待できます。
櫻井氏とともに量子コンピューティングの研究開発をさらに加速していく所存です。弊社の成果に引き続きご期待ください。
櫻井鉄也氏 プロフィール
(筑波大学システム情報系教授、人工知能科学センター センター長)
計算科学、応用数学がご専門で、ディープラーニング、データ解析等にも豊富な知見を有していらっしゃいます。平成30年には固有値解法を中心とした数々の実績が評価され、文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞されました。筑波大学においては多くの大学・企業研究者を輩出するなど後進の指導を行われているほか、数値解析関連の書籍の執筆や放送大学で教鞭をとるなど教育面においてもご尽力されています。
近年では、筑波大学人工知能科学センターの初代センター長として、固有値計算などの数値解析を基盤とした機械学習技術の研究・開発を進めるとともに、筑波大学の人工知能研究を牽引していらっしゃいます。
櫻井-杉浦法
Sakurai, T., & Sugiura, H. (2003). A projection method for generalized eigenvalue problems using numerical integration. Journal of computational and applied mathematics, 159(1), 119-128.