top of page

RIST(高度情報科学技術研究機構)様との共催で、大規模第一原理電子状態計算ソフトRSDFTによる、クラウドコンピューティングを活用した材料シミュレーションの講習会を行います。
RSDFTは「京」および「富岳」のプロジェクトにおいて、物質科学分野の重点アプリの1つとして開発されてきた第一原理電子状態計算ソフトです。一般的な平面波基底関数で実装された第一原理計算ソフトと異なり、「高速フーリエ変換 」 がほぼ不要のため超並列計算機との相性が非常によく、「京」全ノードを用いる計算で実行効率50%を超えるケースもあるほど高い並列性能を有するのが特徴です。2011年には「京」を用いたSiナノワイヤトランジスタに関する数万〜十万原子規模の第一原理電子状態計算により、ACM Gordon-Bell賞最高性能賞を受賞しています。
アカデミックな研究成果として生み出されたソフトウェアは多数存在しますが、それらを継続してメンテナンスすること、さらにはユーザビリティーの向上や、普及活動を行うなど、ソフトウェアを開発した研究者が本業の研究活動とは別にそれらも行っていくのは、あまりにも負担が大すぎるという課題もまた存在します。そんな中、RSDFTは、SaaS(Software as a Service)という形のクラウドサービスとして新たなスタートを切ろうとしています。
本講習会では、クラウドサービスとなったRSDFTを使用し、第一原理材料シミュレーションの基本から応用的なシミュレーションを体験していただき、スパコンとクラウドサービスの将来像に触れる機会をご提供いたします。教育機関(付属する病院、 研究機関)・国や独立行政法人・一般企業の研究開発部門の方のご参加をお待ちしております。
bottom of page