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ABOUT

FUTURE

未来がいよいよ現実に。

量子コンピュータ時代の到来

未来がいよいよ現実に。量子コンピュータ時代の到来

 2023年12月、複数の量子コンピュータベンダーから、衝撃的なロードマップが発表されました。2030年以降だと目されていたエラー耐性量子コンピュータ(FTQC)があと2~3年先に実現するというのです。​この発表には私たち自身が驚きと、そして、いよいよFTQC時代が到来するのだと期待で胸が高鳴りました。

 ​これまでの​日本の量子コンピュータの研究開発は量子アニーリング方式か、NISQと呼ばれる誤り訂正のないゲート式量子コンピュータを対象としていました。未成熟であっても、今ある技術で社会に貢献できることがないか探索することは重要です。一方、私たちはいずれ来る未来を見据え、創業以来一貫して、FTQC上で卓越した性能を発揮するアルゴリズム開発に注力してきました。

​ ​FTQCの実用化がもう目の前に迫っている現在、私たちの開発したアルゴリズムを様々な領域の実践的なアプリケーションに適用していく局面に入っています。Quemixは、社会の様々な難題に対して、量子コンピュータの力を活用したアプリケーションを多くの企業様と共同で創造し、より良い未来の実現に寄与していきたいと考えています。

株式会社Quemix

​代表取締役CEO 松下 雄一郎

VISION

量子技術で、人類が夢見た未来を実現する

完全自動で縦横無尽に街中を走り抜ける自動車、正確でリアルタイム運行されるバス・トラックなどの物流ネットワーク網、CO₂を排出しないエネルギーの創出、外的脅威から守られた安全かつ超高速な通信ネットワーク、ガンなどの重大疾患の発見が可能な家庭用医療機器の普及、パンデミックの拡大速度に負けない創薬開発スピード、1000年に一度の災害にも耐えうる強いインフラや建物、そして、地球に優しいサステナブルな還元型社会の実現。人類が望んできた豊かで快適で安全な暮らしを量子技術によって実現することができると私たちは確信しております。

岩田 潤一

​製品開発

筑波大学にて博士(理学)を取得後、産業技術総合研究所 研究員、筑波大学 助教、東京大学 特任講師、計算科学技術系企業 センター長を経て、Quemix入社。クラウド型材料計算プラットフォーム「Quloud」の開発責任者。

​【主な実績】

  • スーパコンピュータ「京」を用いた10万原子超のモデルによるSiナノワイヤに関する第一原理計算で2011年ACMゴードンベル賞-ピークパフォーマンス賞受賞

  • 超並列計算機向け実空間第一原理材料計算ソフトRSDFTの開発

  • 超並列計算機向け実空間第一原理分子動力学ソフトRS-CPMDの開発

  • 時間依存密度汎関数法による固体光学応答の実時間-実空間計算法の開発

  • 時間依存密度汎関数法による分子超分極率の実空間計算法の開発

  • 大規模モデルによる半導体中の原子空孔の第一原理計算

  • 「京」および「富岳」プロジェクトに物質科学分野コデザインチームの座長として参画

小杉 太一

​研究開発

東京大学にて博士(理学)を取得後、東京大学、産業技術総合研究所、理化学研究所、東京工業大学 研究員を経て、Quemixに入社。

​【主な実績】

  • 古典計算機上の固体の電子構造計算のための先端的手法(相対論効果、収束高速化)の開発と応用(ペロブスカイト、金属薄膜、分子性固体など)

  • スーパーコンピュータ京のための量子化学計算の大規模並列化に従事し、その経験を活かした分子の自己エネルギー汎関数理論の提案、固体の結合クラスター法とそれに基づくグリーン関数の実装

  • 電子構造理論および計算での知見を活用して量子アルゴリズムの研究を続けており量子計算機上の量子化学計算のアルゴリズムとしてグリーン関数と線形応答関数の獲得法を考案し特許を取得

  • 汎用的な非変分的量子アルゴリズムとして確率的虚時間発展法(PITE®️)を考案し特許を取得

  • PITE®️に基づく量子化学計算での分子構造最適化の量子優位性を発見

西 紘史

研究開発

東京大学にて修士号を取得後、大手半導体メーカーを経て、Quemix入社。

【主な実績】

  • 二次元物質の電子状態解析手法の開発(バンド・アンフォールディング法)

  • 量子化学計算のための高精度計算手法開発(連結クラスター法の一粒子スペクトル計算、周期系への適用)

  • 材料計算のための量子アルゴリズム開発(確率的虚時間発展法、断熱時間発展法)

  • 量子ノイズの低減技術開発

  • 量子センサの高感度化技術開発

  • フラッシュメモリ制御部のデジタル回路設計・検証の3年間の業務経験

西谷 侑将

製品開発/研究開発

東京大学にて修士号を取得後、東京工業大学 研究員を経てQuemix入社。

【主な実績】

  • 物性実験:X線回折、電気伝導測定、光電子分光、共鳴核反応法など

  • 生成エネルギーに基づく半導体中点欠陥の荷電状態、構造、安定性の解析

  • SiC界面欠陥の構造予測、界面の電子状態解析

  • 第一原理分子動力学計算を用いたアモルファス構造の生成

  • 量子ゲート方式の基底状態計算アルゴリズム開発:

    • 確率的虚時間発展法(PITE®️)やその関連手法の開発

    • 第一量子化形式における断熱時間発展のための量子回路実装法を考案

  • 量子アニーリングで実行可能な結晶構造予測手法の考案

  • Webアプリケーション開発

Yannick Couzinié

研究開発

ミュンヘンのAI-startupを経て、イタリアのローマ・トレ大学にて博士号(数学)を取得後、Quemixに入社。対応言語:独・仏・伊・日・英

【主な実績】

  • 量子計算機を使って、構造を網羅的に探索し、最適な密度かつ構造を最適化

  • 博士はMartinelli教授のもとガラス物質の緩和時間を確率論を使った数学的解析し強化学習や学習プロセスをグラフモデル化し、確率論を使って解析

  • 複数不純物によるの近藤効果を数理計算し、スクリーニングを解析

  • 自然言語処理によって、医学の書籍を分析し、医師に機械学習によってのサポートを提供

川内 進

製品開発

京都大学にて博士(工学)を取得後、昭和電工研究員、財団法人基礎化学研究所派遣研究員、東京工業大学助手、助教授、准教授、特任教授、統計数理研究所特任研究員、広島大学客員教授を経て、Quemixに入社。

​【主な実績】

  • 励起状態計算を用いた新材料開発多数

  • 量子化学計算の教育・研究歴は30年以上

  • 産官学との共同研究多数基底状態

  • 遷移状態探索による反応機構の解明多数

  • ラジカル重合の反応性比予測理論式「固有Q-eスキーム」の導出(2022年世界初)

  • 「固有Q-eスキーム」を用いたポリマー新材料開発

  • 量子化学計算の世界標準であるGaussianプログラムの利用歴は30年以上

Gekko Budiutama

研究開発

東北大学で学士号、東京工業大学で博士号(工学)を取得後、Quemixに入社。対応言語:インドネシア・日・英

​【主な実績】

  • 実験・計算研究両方経験。両方国際雑誌に掲載。

  • Si半導体デバイスの効率化に向けて、超薄膜(1-2nmスケール)SiO2 技術の開発

  • 第一原理計算の低コスト化に向けて、第一原理(DFTB)と分子力学法から構成した新たな計算手法を提案(大規模 Si/SiO2/TiO2 インタフェースのモデルに使用)

  • 東工大物質情報卓越教育院 2020年国際フォーラムベストプレゼンテーション賞受賞

黄 欣馳

研究開発

東京大学にて博士(数理科学)を取得後、東京大学 特任研究員、日本学術振興会 外国人特別研究員を経て、Quemix入社。​対応言語:中国・日・英


​【主な実績】

  • 数理物理学に現れる逆問題の安定性解析(汎用手法のカーレマン評価の簡易化)

  • 異常拡散・波動現象のモデル(分数階微分方程式)の数学解析・数値計算

  • 渋滞緩和のため数理モデルによる交通信号最適化

  • 三角形レンズに基づく光学遮蔽装置の設計修正

  • C++/Matlab/Python 言語経験

  • 東京大学数理科学研究科長賞受賞(2016・2019)

​研究開発メンバー

松下 雄一郎

​代表取締役CEO

略歴

東京大学にて博士(工学)を取得後、マックス=プランク研究所(ドイツ) 研究員、東京大学 助教、東京工業大学 特任講師、東京工業大学 物質情報卓越教育院 特任准教授を経て、現任。

ポスト「京」事業メンバーや、ポスト富岳世代の計算物質科学に関する文部科学省への提言書WGリーダーとしても従事。2020年9月より株式会社Quemix 代表取締役CEOに就任。

現任

  • 東京大学 理学部物理学科 特任准教授​

  • 東京工業大学 科学技術創成研究院 特任准教授

  • 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子材料理論プロジェクト プロジェクトチーフ

  • ポスト「富岳」事業メンバー

  • AI for Sciences執筆メンバー

MEMBER

代表

サスティナブル量子AI研究拠点(SQAI)では、量子AI技術の社会実装にむけて、東京大学・慶應義塾大学・理化学研究所・沖縄科学技術大学院大学・シカゴ大学をはじめ川崎市や多数の参画企業が産官学一体となり研究開発を進めています。

量子科学技術研究開発機構(QST)は量子センサ領域において、引用論文数が世界第二位(日本では第一位)の研究機関です。松下は量子材料理論プロジェクトのプロジェクトチーフとして量子センサ研究開発に関わっています。

​松下が参画している研究機関

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キャリア

顧問

明石 遼介

東京大学にて博士(工学)を取得後、理化学研究所特別研究員,東京大学助教を経て,現在,量子科学技術研究開発機構 主幹研究員

【主な実績】

  • 第一原理計算の基礎理論(密度汎関数理論)の開発

    • 超伝導物質を取り扱えるよう拡張

      • フォノン超伝導機構の取り扱いの高精度化

      • 非フォノン機構を考慮する方法の開発

    • 機械学習を用いた密度汎関数理論構築を提案

      • 小さな分子におけるデモの成功

      • 学習範囲外の物質への外挿エラー低減方法の提案

  • 水素化合物の超伝導をシミュレーションから解明

    • 転移温度実測値を結晶構造転移から再現

    • 超伝導電子が増大する機構を説明するモデルを発見

    • 成果により2021年日本物理学会若手奨励賞(領域7)受賞

  • 量子干渉による層状材料中の電子状態制御を提案

    • 波動関数の位相により層間移動を妨げる理論の構築

    • モリブデン硫化物中電子の次元観測で実証

  • 未知化合物の合成・分解のシミュレーション手法を開発

    • 反応エネルギー障壁を逆向きにたどる微分方程式の発見

    • 古典ポテンシャルモデルにおける実証

大門 俊介

東北大学にて博士(理学)を取得後、東京大学 助教を経て、現在、量子科学技術研究開発機構 主任研究員

【主な実績】

  •  2013年 青葉理学振興会奨励賞

  •  2016年 東北大学大学院理学研究科 物理学専攻賞

  •  2018年 東北大学大学院理学研究科 物理学専攻賞

  •  2019年 第35回井上研究奨励賞

  •  2019年 第18回船井研究奨励賞

  •  S. Daimon, et al., Nature Commun. (2016).

  •  K. Uchida, S. Daimon, et al., Nature (2018).

  •  S. Daimon, et al., Nature Commun. (2022).

  • 特許出願 5 件以上

  • 招待講演多数

MISSION

​私たちの技術で、時代をリードする企業のブレークスルーを実現する

人々の暮らしや世の中をより良いものに変革をするために期待されているテクノロジーの一つが量子技術です。しかし、量子技術を社会実装するには高度な数学的知識と専門性が求められます。量子技術の専門家である私たちは、自動車、半導体、電子部品、化学材料、製薬、航空宇宙、運輸・物流、建築、金融など各分野で最先端を走るテック企業が提供するサービスやソフトウェア、アプリケーションの量子技術対応を支援し、ともにブレークスルーを実現することを目指しています。

PASSION

私たちは、量子技術のエキスパートであり続ける

私たちは現在、量子コンピュータの性能を最大限に引き出すアルゴリズム開発やソフトウェアの開発、量子センサ研究開発を着実に進めております。今までの技術では対応することの出来なかった様々な課題に、量子技術を用いて未来を描いていきます。我々はこれまでの枠に囚われずに、量子技術で今までになかった新しい可能性にチャレンジし、これまでにない新しいサービスの提供してまいります。お客様のために、私たちは日々研鑽し、常に最先端のエキスパート集団であり続けることをお約束します。

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