Quemixの川内進らは、Q-eスキームを用いる際には、ポリマーラジカルのe値(𝑒𝑅)をモノマーのe値(𝑒𝑀)と等しく仮定する必要があり、これまでの符号選択の任意性という大きな欠点を補うために、モノマーとポリマーラジカルの両方を考慮した固有Q-eスキームを導出することに取り組みました。
その結果、e値の仮定が不要となり、反応性比の予測能も向上することが示された。また、固有Q-eパラメータを利用することで、モノマーとラジカルのQ-e値を個別に求めることが初めて可能になりました。
この研究は、医療機器、自動車、電子機器、建築材料などの分野での材料開発や設計だけでなく、環境への影響を配慮した持続可能なポリマーの開発や、廃棄物管理にも貢献することができます。
Comments